1冊目に読みたい DXの教科書 (なるほど図解)(荒瀬光宏)

今回は、先日読んだこちらの本を紹介します。

この本を読んだ理由

勤務先でもDX計画というのは策定されていて一読はしているけれど、「DXとはなんぞや?」と聞かれるとよく分からないので、読んでみました。

本の概要

この本を書いた荒瀬光宏さんは株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所の代表取締役であり、国内の多くの企業や地方自治体のDXを研究されているそうです。(著者プロフィールより)

本書の対象者は
・DXとは何かしっかり理解したい人
・DXの成功事例を知りたい人
・DXを支えるデジタル技術を学びたい人
・組織のDX担当者や、DXに関わるみなさま
・DXを実現するプロセスや手法を知りたい人
とされています。(カバーそでより)

構成は
Chapter1 DXの基本
Chapter2 日本のDXの現状
Chapter3 DXを支えるデジタル技術
Chapter4 業界の破壊的な再編を引き起こすディスラプション
Chapter5 成功事例から学ぶデジタル戦略
Chapter6 デジタル戦略の検討手法
Chapter7 変革のプロセス
Chapter8 未来予測とこれからの仕事
です。(目次より)

感想

タイトルが「教科書」とあるだけあって、本当に教科書レベルに重要なポイントばかりがギッシリ書かれています。
Chapterの中は細かく項目ごとに分かれているのですが、1項目ごとに見開きで完結しているので読みやすいです。
しかも、左ページが解説の文章、右側がそれを補足するイメージや図表になっていますので、文章だけでは理解しづらい内容の助けになります。
著者の収集した具体的な事例が挙げられているので、自分が知っている企業であれば、そのビジネスモデルについてもイメージしやすいかと思います。

私自身はChapter1~5の基本的な内容が興味深かったですね。特に、
国のDXの政策が、何を目指してどういうことをしようとしているのかが分かるChapter2。
DXに必要な「5G」「ビッグデータ」「AI」などのデジタル技術の概要や特徴について分かるChapter3。
DXで実際にビジネスがどのように変わったのかが成功事例を元にわかるChapter5。
この辺りは、自分の頭でも理解しやすい内容でした。

今後、働く上で避けて通れないDXについて、まず手に取るべき基本の書として、タイトルに偽り無しの「1冊目に読みたいDXの教科書」だと思います。

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