今日、ご紹介するのはこちらの本です。
私は今のところYouTuberにもVTuberにもなる予定がないのですが、ブログにしろ、仕事にしろ、著作権とは丸きり無縁ではいられないので、参考に読んでみました。
著者の河瀬さんは実際にYouTuberや所属事務所の依頼を受け、法律の相談に乗ったり、契約書の作成や確認をしている方です。そのほか、誹謗中傷や風評被害などの対応もしています。
この本では、エンタメ系YouTuber、美容系YouTuber、ゲームチャンネル系YouTuber、VTuberの4人の相談者を登場人物として、YouTuberが知っておくべき法律や知識についてQ&A形式で解説しています。
エンタメ系YouTuberの章では「音楽や写真、映像の著作権について」をメインテーマに、肖像権やプライバシー権、施設管理権などを扱います。そのほか、YouTuberとして事務所との契約の注意点やコンテンツ作りで注意すべき点について書かれています。
次に、美容系YouTuberの章では薬機法やステマ、企業広告案件、名誉毀損や誹謗中傷への対処などを扱います。
ゲームチャンネル系YouTuberの章では、未成年が主人公なので子どもが配信するときの注意やゲーム実況動画の注意点、MODの使用やTwitchの利用について解説しています。
最後のVTuberの章では「歌ってみた」「踊ってみた」動画の投稿やVTuberのアバター制作依頼、VTuberとしての契約について書かれています。
どれもテーマや質問がはっきりしているので、自分が知りたい部分だけピンポイントで読むことが可能です。
YouTuberなどになるつもりがなくても、視聴者として動画を見ていて「これって著作権大丈夫なのかな?」「モザイクなしで映しちゃってるけどいいのかな」と疑問に思うことがあると思います。そんなときにこういう知識があると何がセーフで何がアウトなのか自分で判断できるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。