今回は、先日読んだこちらの本を紹介します。
この本を読んだ理由
私はお片付けとか整理収納の本を読むのが趣味で(片付け上手とは言っていない)、その手の本は片っ端から読むのですが、今回、kindle unlimittedに入っていて、しかもマンガなので興味を引かれて読んでみました。
本の概要
タイトルのとおり、汚部屋に住む乱子と、マンションの隣の部屋に住む片付けの上手な(片付けのプロ資格まで持っている)太郎のお話です。ひょんなことから乱子の部屋が散らかっていることを知った太郎が「片付けの仕方を教えます」と申し出て、片付けのレッスンをしていきます。
著者さんは整理収納アドバイザーの資格を取ったあと、「片付けると暮らしが楽しくなる」ことを伝えるためブログでこのストーリーを書かれてきたそうです。
少女漫画過ぎないきれいな絵柄で、4コマ形式で進んでいき、合間に文章での解説が入ります。
文章だけよりも断然分かりやすいし、文章の量も少なめなので、本を読むのが苦手な方も取っつきやすいと思います。
少しずつ段階を踏みながら太郎が乱子にレッスンするのを見て、私たちも片付けについて学んでいきます。
感想
主人公の2人のキャラクターのおかげで気持ち良く読めます。
乱子は25歳、ファッションブティックの販売員。明るく朗らかで、仕事にも一生懸命ですが、片付けは苦手。散らかった部屋に悩んでいます。
素直で前向きな性格なので、卑屈になったり、ネガティブなことを言ったりすることなく、太郎の教えを聞いて、自分の頭で考えます。
太郎も25歳。多分会社員。基本、無表情ですが、冷たい訳ではありません。片付けが好きで、資格を取ってしまうほど。乱子の部屋を見て、片付けテンションが上がって、サポートをしたいと申し出ます。「片付けをサポートしてあげたい」という気持ちに溢れていますが、片付けが乱子の問題であり、彼女の気持ちが重要と考えているので、押しつけがましいことは言いません。
途中、乱子が片付けで立ち止まってしまうことがありますが、それも否定しません。
各ステップで、なぜこの作業が必要か、これをするとどんな良いことがあるのかをきちんと教えてくれます。
この本を読んだ理由のところで、私はかなり片付け本を読んでいると書いたのですが、その経験からして、片付けのセオリーはほぼ同じ。
モノを収納場所から全部出して総量を確認し、使っているもの、いないもの、気に入っているもの、いないものに分ける。(この本では「気に入っている」=「理想の暮らしに使いたい」)
残すのは今後も使いたいものだけ。
収納するときは生活導線を考えて、よく使う物を取り出しやすい位置にしまう。
物の置き場所を決めて、できればラベリングして、使った物は必ずそこへ戻す。
この本はこの辺りのステップが乱子の事例で分かりやすく書かれています。
それと、片付けをしないことのデメリット。
物を探すことによる時間のロスや、足場が悪いことの危険性、片付けが出来ないことへのコンプレックスなどについては文章で書かれるよりも、片付けをする前の乱子の漫画の方が理解しやすいでしょう。
片付けをすることのメリットは太郎側の漫画で対比して教えてくれます。
このほか、この本で丁寧に解説されているのは、片付けの習慣づけですね。
乱子は一度片付けがゴールしたものの、仕事が忙しくなったことをきっかけにリバウンドしてしまいます。
使った物をまた元に戻すことが身につくまで、21日間続けること。
これも乱子の悪戦苦闘が漫画の中で描かれています。
巻末には太郎による片付けのお悩みQ&Aや太郎の幼少期や人柄が分かるおまけ漫画などもあります。
私が読んだ片付け本の中でも1,2を争う分かりやすさと取っつきやすさで、片付けに関する基本的なことは全てこの本に書いてあると思いますので、片付け初心者の方や、片付け中だるみの方にオススメです!